世の中には色々な仕事がありますが、その中で転職に不利だと言われている職種として、製造関係やライン作業の仕事が挙げられています。
確かに製造やライン作業をしている過程で、他業種でも活躍出来るスキルが身につきにくいのも事実で、人事の人からしたら製造経験者よりも接客や営業を経験してきた人の方を採用したがるのも事実です。
(コミュニケーション能力は、全ての業務や社内の人間関係において共通すると考えられているからです)
同じ製造系の仕事であれば簡単に転職は出来るのですが、労働環境や給与面はどこも大きくは変わらないので、寧ろ転職せずに一社に居続けた方がいいのかもしれません。
そうして考えた時に、製造やライン作業の仕事に就いている方は今後転職することは難しいのでしょうか…?
転職で大事なのは「何を経験してきたか」
転職の時には「今まで何を経験してきたか」がとても大事になってくるのですが、面接官の頭の中はその経験=職種に絞られている場合もあります。
なので製造経験者よりも営業経験者を採用したがる訳ですが、大事なのは何度も言いますが「仕事を通し何を経験してきたか」です。
よく製造経験者が面接時にやりがちな自己アピールとして、製造の仕事内容を通して得た業務のスキルや実績を話すのですが、正直それは製造でしか活かせないスキルなので、異業種に転職する場合は寧ろ「他業種で活かせるスキルや経験を持っていない」とマイナス印象に繋がってしまいます。
なので製造という業務の実績を話すのではなく、その中での人間関係の構築の仕方や自身の人柄が伝わるエピソードなど、仕事を通して人間関係について学んできた経験を話すと好印象を持たれやすいです。
異業種への転職者同士で競りが行われる場合、どの業界から入ってくる人材も未経験者には変わりありませんので、結局は人間性で合否が大きく左右されます。
特に製造関係者は実績アピールよりも人間性アピールの方が断然有効であることがほとんどなのです。
結局転職に大事なのは人柄
ちなみに異業種へ次々と転職出来る人が身の回りにいるかもしれませんが、そういう人は大体やる気と人間性だけで面談を通過しています(笑)
転職のために資格をたくさん取得する人もいますが、今は『資格難民』という言葉が出てくる通り資格を持っている人は山のようにいるので、企業側は資格をたくさん持っている人を昔のように優遇することはありません。
(※その資格が必須、推奨の場合は除きます)
要するに今の時代は社内社外で円滑に人間関係を築ける人、仕事に対して正しいマインドを持っている人が、異業種にも転職出来る優良な人材という訳なのです。
もし転職活動に行き詰まっている製造やライン作業の従事者がいらっしゃったら、これからは面談の時のアピールの仕方を変えてみると、きっと上手くいくと思いますよ!