転職サイトを利用されている方であれば、「スカウトメール」というのが届くことがあるかと思います。
企業から求められていることに嬉しいと思う反面、基本的に定型文なので「どうせたくさんの人に同じメッセージを送ってるんでしょ?」なんて思うかもしれませんね…!
ちなみにそのスカウトメールですが、一体どういう基準で企業からあなたの元へ届いているのでしょうか?
企業がスカウトメールを送る基準とは?
まず企業側がスカウトメールを送る基準についてお話ししていきますね。
実は企業側がスカウトメールを送る基準は、利用している転職サイトによって違います。
ダイレクトリクルーティング(企業が人材に直接アプローチする逆求人型)の形をとっている転職サイトであれば、基本的に企業側が条件で人材を絞り、引っかかった人材に対して片っ端からメールを送る形になります。
その場合企業は「年齢」や「学歴」、「年収」などで条件を絞るので、若くて学歴や年収が高い人ほど大手や優良企業から多くアプローチされやすいです。
もちろん絞り込む基準は企業のニーズによって変化する訳ですが、基本的には「即戦力」「若くて優秀な人材」をターゲットにスカウトメールを送信していることが多いです。
そしてダイレクトリクルーティングではない通常の求人サイトの場合はどうでしょうか?
従来の求人サイトでも最近はスカウトメールを送信できるようになってはいますが、こちらのスカウトメールを送信する基準は、実は企業側にはあまり裁量は与えられていなかったりします。
企業がスカウトメールを送る対象を選ぶ訳ではなく、管理側のシステムにより毎日数十人が選出(自動マッチング)され、企業はその中から送りたい人に送信するような流れになっているのです。
ですのでダイレクトリクルーティングよりはランダム性が高く、色々な方に満遍なく送信される形となるので、スカウトメールが来たからといって「自分は求められている」と考えるのは早合点かもしれませんね。
欲しい人材ピンポイントでメッセージを送る企業はほぼいない
ダイレクトリクルーティングの従来の目的は「企業側が欲しい人材を見つけ、アプローチをする」ことです。
このことから考えれば【スカウトメールが届く=その企業から求められている】と考える求職者側の気持ちは間違っていませんよね。
しかし実際のところ日本ではダイレクトリクルーティングという文化が浸透していないせいか、欲しい人材にピンポイントで連絡をするのではなく、「数打ちゃ当たる」精神で片っ端から連絡をしている企業がほとんどです。
ダイレクトリクルーティング型の求人サイトであれば、企業も必須条件を細かく絞っていることもありますが、条件にあった人材のプロフィールを見るわけでもなく一斉送信でスカウトメールを送っているのです。
もちろんピンポイントに、パーソナルなメッセージを送っている企業もあると思いますが、今のところスカウトメールが来たからといって過度な期待を持たない方がいいかもしれませんね…!
スカウトメールを送る基準は今後どんどんパーソナルなものに!?
ただ企業の声などを聞いていると、もっと人材一人一人に向き合いたいといったニーズも大きく、今後はスカウトメールを送る基準も機械的なものではなく、もっとパーソナルなものになっていくのではないかと感じています。
少なくとも海外ではダイレクトリクルーティングが主で、日本よりパーソナルなアプローチが行われているため、続く日本もそのようになるのではないかと思いますし、なって欲しいとも思います。
もっとパーソナルなダイレクトリクルーティングが行われるようになれば、世界最悪と言われる日本の人材ミスマッチ率も改善するでしょうし、多くの方が自分にとって適切な職場を見つけることができるでしょう。
日本の人材市場を良い方向に持っていくためにも、新しいダイレクトリクルーティングのサービスや、スカウトメールの送信基準が生まれてくるといいですね♪