採用面接の場では、面接官から色々な質問を受けると思います。
それに対してどう答えるかはとても大事ですが、
実は大事なのは答えの内容のみではないようです。
人事をされている方はよく感じることかもしれませんが、
実は面接者の中には質問にちゃんと答えない方も多く、
そのことがマイナス点になっていることも多いです。
これは意外と本人は気がつかないことでもありますので、
現在転職活動をされている方は注意しておいた方がいいかもしれません。
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質問に答えない面接者は多い!?
僕自身も転職活動中の方と面接練習をすることがあるのですが、
やはりこちらの質問に答えられない方というのは多かったりします。
質問に答えられないというと、頭のおかしな人を想像するかもしれませんが、
もちろんそういう話ではありません。
質問に答えないというのは、例えば以下のような会話です。
「当社を志望した理由は何ですか?」
「えっと、私は昔から英語に興味があって、大学でも英語を中心に勉強してきました。
ちなみに1日3時間は学校以外でも勉強をして、TOEICでは700点を取得するに至ったんです。
その後英語力を活かした仕事をしたいと思っていたのですが、それ以外にも興味があった
食品産業の仕事がしたいと思い、前職に入りました。前職では〜
(中略)
しかしグローバル社会が進んでいる今日、やはり英語に関わる仕事をしていきたいという気持ちが強くなり、
それに関われる御社を志望した次第でございます。」
こんな感じですね(笑)
この内容を見て「なんだよ、最終的に質問に答えてるじゃないか!」と思った方は、
もしかしたら面接官をうんざりさせてしまっているかもしれません。
何故なら、基本的に聞かれてもないことをベラベラ喋るのはNGだからです。
当然面接官にアピールしたい部分はたくさんあるでしょう。
しかしそれは要所要所で出して行けばいいだけの話です。
寧ろアピールポイントは履歴書・職務経歴書に記載しているはずなので、
気になるところがあれば面接官の方から聞いてきます。
例えば上記の例で言うとこうなります。
「当社を志望した理由は何ですか?」
「はい、私は得意とする英語を活かした仕事をしたい、転職活動をしておりました。
その中で、世の公器であろうとする御社の経営理念に惹かれ、この度応募をさせていただいた次第です」
「なるほど。(履歴書のTOEICの点数を見て)ちなみにTOEIC700点ってすごいですね。
ちなみにこれまで英語の勉強をされてきたのは何故ですか?」
「はい、今後グローバル社会になることは確実なので、英語ができなければこの先通用しないと思ったからです。
また英語の勉強自体も好きだったからというのも大きいと思います。」
「そうだったんですね。(経歴の欄を見て)ちなみに学校卒業後は食品会社に入られたようですが、
それにはどのような理由があったのですか?」
「はい、実は父が食品会社に勤めており、その関係で昔から食品産業にも興味があったんです。
迷いはあったのですが、人々の健康を考えた食品作りに携わりたいと思い、前職の会社に入社するに至りました」
(以下続く…)
こんな感じで会話のリレーションシップが続くことこそ、
面接官の考える「質問に答える」になってきます。
質問に答えるために心がけておくことは?
では面接でつい話し過ぎてしまう方は、
どのようなことを心がけておくとよいのでしょうか。
まずは上記にも触れた通り、「聞かれたことにだけ答える」ようにしましょう。
聞いてもないことをベラベラ話し始める人は、
業務上でも同じ情報伝達の仕方をすると思われてしまいますし、
何より地頭が良くないという印象を持たれがちです。
そのことをまず意識しておくと、
面接時の話の仕方が変わってくると思います。
それから自分が話したいアピールポイントも、
聞かれるまで取っておくことが大事です。
話し過ぎてしまう時の心情として、
やはり自分の強みを面接官にアピールしたいという
気持ちが大きいからでしょう。
なのでついつい自慢話をしてしまうかのように、
他の質問に付随する形でアピールポイントを語ってしまうのですが、
これも面接官からすると完全にNGな行為です。
上記で書いた通り、アピールポイントは
履歴書や職務経歴書にしっかり記載しておいて、
面接時に質問がくるのを待つのが理想です。
もし仮に聞かれなかったとすれば、
そもそも会社にとって必要なことではないので、
わざわざ言う必要もありません。
とにかく自分が話したいことをぐっとこらえて、
聞かれたことのみ答えることを心がけましょうね。
質問に答えられるだけでアドバンテージになる
ちなみに質問に答えない人は意外と多いので、
上記のような受け答えが出来るだけでも大きなアドバンテージになります。
今まで話し過ぎていたなぁと思った方は、
聞かれたことになるべく端的に答えることを意識しましょう。
ちなみに仕事が出来る人ほど余計なことは話さないので、
現在就業中の方は仕事のできる人の会話に意識を向け、
参考にしてみるのもいいかもしれませんね。